ニプロの穿刺ガイド、及び穿刺ガイド付き超音波診断装置(特許第6880963号)を読む

本発明は、超音波診断装置を用いながら針を穿刺する際に針を案内させるための穿刺ガイド、及びそれを備えている穿刺ガイド付き超音波診断装置に関する。

【発明の背景および解決しようとする課題】
患者に針等を穿刺する穿刺作業を行う際、穿刺状態(針の位置、方向、及び深さ等)を確認しながら穿刺作業を行うことが好ましい場合があり、穿刺状態を確認するための装置として超音波診断装置が知られている。
体内の可視化したい部分の体表にプローブを当てると、その部分の断面映像がモニターに映し出され、施術者はモニターを見ながら針等を穿刺することができる。その際に、穿刺する針等を挿入することができるニードルガイドが設けられており、それによって穿刺する針の方向付けを行うことができる。
この超音波診断装置では、プローブとモニターとが一体的に構成されている。つまり、施術者が自身の手元及びモニターの両方を見ながら穿刺作業を行うことができ、プローブとモニターとが離れて位置するものに比べて高い熟練度を必要としない。このような機能を有する超音波診断装置においても、穿刺ガイドを採用することが考えられ、超音波診断装置において穿刺ガイドを有効に活用できようにすることが望まれている。

 

【課題を解決するための手段】
本発明の穿刺ガイドは、超音波を受信するプローブと受信した超音波に基づいて作成される画像を映す画像表示部とが1つのケーシングに設けられている。ケーシングの主面であって画像表示部の所定方向一端側にガイド部が設けられているので、画像表示部に映し出される映像と針の位置との対応関係が分かりやすく、穿刺作業を行いやすくすることができる。
これにより、超音波診断装置に対して穿刺ガイドを有効に活用することができる。